558. 【再掲】 大喜利 お題 「童話・昔話の脇役が一言」
童話や昔話には、主人公の引き立て役や敵役などの脇役が登場します。そうした脇役たちは役どころやストーリーなどについて言いたいことがあるかもしれません。そこで、みなさんは脇役になって一言言ってください。わたしが、「どうしてですか?」と訳を聞きますので、続けていただきたい。
1.泰平師匠「わたしは竜宮城の乙姫です。『浦島太郎』には老け薬を持たせました」
翔太師匠「どうしてですか?」
泰平師匠「『キャバクラ竜宮城』で散財したのに払えないから、遊べないように歳をとらせたの」
翔太師匠「ほんとうは怖い話なんですね」
2.産平師匠「ぼくは『北風と太陽』の北風なんですがね。勝負なしでしょう」
翔太師匠「どうしてですか?」
産平師匠「寒い北風が吹いてるのに、その季節の太陽の力でポカポカ陽気になりますか? それに、そもそも北風が吹くからコートを着るんですよ」
翔太師匠「1枚差し上げて」
3.古遊三師匠「おれたち、『ブレ―メンの音楽隊』で動物たちに家から追い出された泥棒なんだけどよ、動物たちのほうが悪者だろ」
翔太師匠 「どうしてですか?」
古遊三師匠「だって、泥棒の上前をはねて食料は食っちまうわ、そのうえ、家にまで住み着いちゃったんだぜ」
翔太師匠 「1枚差し上げて。泥棒が言うんだから間違いない」
4.貴久翁師匠「わしは、『桃太郎』に出てくる鬼ヶ島の鬼なんじゃが、桃太郎も悪いヤツよのう」
翔太師匠 「どうしてですか?」
貴久翁師匠「わしらが奪った宝物を横取りしたうえに、独り占めしたらしいじゃないか」
翔太師匠 「鬼の上を行ったわけですね」
5.縁楽師匠「『ジャックと豆の木』の雲の上の大男だがね、おれがはしごを使って追いかけ、しかも落ちるって変じゃないか」
翔太師匠「どうしてですか?」
縁楽師匠「おれは、大きな豆の木が伸びて来る前から、地上で人間を捕まえていた男だぞ」
翔太師匠「そうですよね。1枚差し上げて」
6.行楽師匠「わしゃ、『かぐや姫』を見つけて育てたおじいさんじゃがの、かぐや姫はほんとうはどこへ行ったんじゃろうの」
翔太師匠「どうしてですか?」
行楽師匠「アポロの月面着陸を知っとるじゃろ」
翔太師匠 「時代が違うでしょ! 」
7.泰平師匠「おいら、『金太郎』と相撲をとった熊なんだけどよ、あれヤラセなんだぜ」
翔太師匠「どうしてですか?」
泰平師匠「足柄山には熊が少ないから、大月からおいらが出張したんだ」
8.産平師匠「わたしは、『白雪姫』に出てくる鏡なんですが、王妃を怒らせてばかりで反省してます」
翔太師匠「どうしてですか?」
産平師匠「正直にものを言うことが、必ずしもよいことではないんじゃないかと」
翔太師匠「そういう教訓のお話でしたっけ?」
9.縁楽師匠「わたしは、『アラジンと魔法のランプ』で、ランプから出てくる魔人だが、日本へ引っ越そうと思っている」
翔太師匠「どうしてですか?」
縁楽師匠「アラジンから難しいことばかり頼まれるので、落語の『化け物使い』のほうがまだましかと思って」
翔太師匠「ちがう国のお話に移って来るわけですね。1枚差し上げて」
10.泰平師匠「わしは、『鶴の恩返し』のおばあさんだがの、おじいさんと離縁しようと思うとる」
翔太師匠「どうしてですか?」
泰平師匠「せっかくきれいな織物をつくってくれていたのに、へたなのぞきをしたから鶴は帰ってしまいよった。のぞくなら古遊三師匠のようにうまくやらないと」
翔太師匠「お話が入り乱れてきたところで、寓話の世界、この辺でお開きっ!」
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