笑点風大喜利寄席

50年を超えた長寿番組「笑点」。中でも大喜利は、メンバーのキャラクター人気もあり、愛されつづけています。そんな大喜利の構成を拝借し、オリジナルの問答をつくっていくパロディブログです。川柳やなぞかけなども掲載しています。

314. 大喜利 お題 「生前葬の弔辞」

最近では、自分が生きているうちにみなさんと懇親しておこう、お礼を言っておこうということで生前葬をやる人が増えているんだそうです。そこで、みなさんは生前葬で弔辞を読む人になってください。つまり生きている故人に対して送る言葉を語ってください。わたしは、遺影のフレームを自分で持って生きる故人になります。

 

 

1.行楽師匠「生前中はたいへんお世話になりました。でも、ずいぶんとご馳走もしましたよね」

  翔太師匠「故人ですけど、口はきけますから」

 

 

2.縁楽師匠「これで肩の荷がおりたことでしょう。司会もおりるんですか」

  翔太師匠「1枚持ってって!」

 

 

3.泰平師匠「ご遺族席に誰も座っていないのは寂しいので、亀とハムスターの席を用意させていただきました。山多さん、持ってきて」

  翔太師匠「山多さーん、1枚持ってって!」

 

 

4.貴久翁師匠「まだお若いのに、かわいそうにねぇ」

  翔太師匠    「あの、生前葬ですから」

  貴久翁師匠「最近の遺影は動画なんだねぇ」

 

 

5.古遊三師匠「本日は香典をお持ちしましたので、わたしより先に逝って、香典の二重取りをしないようにお願いします」

       翔太師匠   「それは大丈夫でしょう」

       古遊三師匠「結婚のご祝儀の心配はしてないんですがね」

       翔太師匠 「1枚取って!」

 

 

6.産平師匠「遺言状を書いておきました。ここにサインをお願いします」

       翔太師匠「これ、不動産の譲渡書じゃないの」

       翔太師匠「ファミリーのわたしが住むほうが家も喜びます」

  翔太師匠「山多さん、その手拭い持ってって!故人を詐欺にかけないの!」

 

 

7.縁楽師匠「あなたが落語界に残した偉大な功績は、末永く語り継がれることでしょう」

  翔太師匠「やっとまともな弔辞が」

       縁楽師匠「間違った。これ自分用だ」

       翔太師匠「1枚取って!」

 

 

8.行楽師匠「今日はご馳走になったうえに、豪華なおみやげまでいただけるそうでありがとうございます。毎年の恒例行事にしていただき、長生きされることを心より願っております」

    翔太師匠「1枚差し上げて」

       行楽師匠「くれるのかよ」

 

 

9.泰平師匠「みなさんに笑顔で見送られるあなたは幸せものです。みんな嬉しそうです」

  翔太師匠「惜しんでないでしょ!喜んでるでしょ!1枚取って」

 

 

10.古遊三師匠「ここにいらっしゃる故人はたいへん優しい方で、優し過ぎたゆえに女性に理解されませんでしたが、それが唯一の長所でもありました」

  翔太師匠   「なんですか!唯一の長所って」

       古遊三師匠「ほかに思い浮かばなかったんだよ」

       翔太師匠  「ほんとに死んだら、なに言われるかわかったもんじゃないということがわかったところで、生前葬はこの辺で!」

 

 

 

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